今回は、「苦手は克服するべきなのか?」についてお話しします。
苦手・短所は克服した方がいいよ!という意見があったり、その克服方法について書かれている本もありますよね。
一方で、ありのままでいいよ〜長所を伸ばそう!という声もあり…結局どっちなの!?と迷っていませんか。私はかつて、この件で混乱していました。
人それぞれ、と言われたらそこまでですが、とはいえ正しい方を選びたいという心はあるもの。
そこからいろいろ経験して、分かったことがあるので、「苦手は克服すべきなのか?」問題に一つの結論を出してみます。
それは…
「困らない苦手はそのままでOK」です。
理由は、
- 困らないのであれば問題ないから
- あなたが苦手なままの方が助かる人がいるから
この2つ。
詳しくお話ししますね。
困らない苦手は克服しなくていい
苦手や短所と呼ばれるもので、克服する判断基準は困るか困らないか、で決めると良いです。どういうことか、2つの理由を深掘りします。
①困らないのであれば問題ないから
あなたが苦手とか短所と感じることによって、日常生活に悪い影響を与えていたり、困りごとがあるのであれば、それは克服した方が自分のためにもなりますし、何より楽です。
逆に、困らないのであれば、問題ないのでわざわざ苦手な方に力を注ぐ必要はありません。それこそ、長所を伸ばすとか、好きなことに集中した方が良いです。
ここで、例として簡単に私の話をさせてください。
例えば・・
【苦手なことで、困ったこと】
私が苦手だったことは、初対面の人と話すこと。レベルで言うと、店員さんや先生にも話をかけるのに緊張してしまうくらい。声が震え裏返るほどです。電話対応は、紙に文章を書いてそれをそのまま言う…ということしかできませんでした。面接は、頭の中が真っ白、倒れるかと思うくらい。
それが当時の私にとっては非常に困ることでした。日常生活で避けられないことに対して莫大なエネルギーを使っていたからです。
このままじゃ生きていくのしんどすぎる、と思った私は接客業のアルバイトを初め半ば強制的に人と話すことに慣れ、今は初対面の人と会話をしている毎日です(笑)
かつて強くストレスを感じていたことが今は楽しいと思っています。
これができるようになってから、だいぶ楽になりました。
【苦手なことで、困らなかったこと】
他に苦手だったことは、車の運転。田舎ですから、車がないと困ると周囲に言われていましたが…電車やバスを使えばなんとかなります。
少し労力とお金はかかりますが、車の運転や事故に対する恐怖に対するエネルギー消費を考えると、使わない方が楽です。苦手なままにしています。
②あなたが苦手なままの方が助かる人がいるから
あなたが苦手なことや短所が、そのまま克服されないと助かる人がいます。
人はみんな、得意・不得意があって、それらをお互いカバーしながら生活しています。だから、あなたが苦手・短所を全て克服し完璧になったとしたら、誰もあなたを助けることができません。
人は役に立ちたいという欲求を持っているため、あなたの周りの人がそれを満たせなくなってしまいます。
もう少し分かりやすくいうと、みんなが苦手・短所を克服してしまうと、仕事が成り立たない人が増えてしまうということ。
例えば・・
あなたが料理が苦手だからこそ、料理が得意な人が作ったレストランや、自炊をしない人に向けて作った冷凍食品などが必要とされます。
あなたが運転が苦手だからこそ、電車やバスが必要とされます。
ここで、あなたが料理も運転も得意になってしまったら自分で全てできてしまうので、上記の人たちにお金が回らなくなってしまうのです。
分かりやすくお伝えするために、少し極端な例を挙げましたが、あなたが苦手であるからこそお給料を得られる人がいるということです。
そう考えると、苦手なままで良かったと思いませんか。
まとめ
「苦手は克服すべきなのか?」問題について
困らない苦手はそのままでOKという結論を出してみました。
その理由は、
- 困らないのであれば問題ないから
- あなたが苦手なままの方が助かる人がいるから
この2つです。
苦手を克服するということは、結局自分が快適に過ごすための行動。克服した先に、良い未来が待っている…ということがないのであれば、そのままで問題ありません。
さらにいえば、苦手なままの方が周りの人が助かります。
自分の得意なことや好きなことで、人の役に立ったりする一方で、苦手なことは助けてもらう。このバランスが心地よい人としての生き方なのではないでしょうか。