今回は、「許せない相手に心を占拠されている」時に、心を軽くする2つの考え方をお伝えします。
●許せないあの人が頭を占拠していて苦しい!
●あの人のことばかり気にしたくない!
●早く水に流してしまいたい!スッキリしたい!
…というようなこと、ありませんか。
嫌なのに、ついその時の出来事やその人の顔が頭に浮かんできたり、その人の行動を気にしてしまう。
これって、しんどいです。ただでさえ嫌な目に遭ったのに、そのことやその人にとらわれている状況は、まさに二次災害とも言えます。
そんなとき、
①冷静になって相手を見る
②自分を構うチャンスである
と捉えると、囚われていた心が軽くなります。以上2つについてお話しますね。
①冷静になって相手を見る
相手から何かされたとき、つい感情的になってしまいます。その時は特に悪い一面ばかりが見えてしまいますよね。ですが、ここで一度冷静になってその時のことや相手のことを思い出してみてください。
本当に理不尽な出来事は別ですが、そうでない場合、その人なりの思いやりだった可能性や、その人が裏ですごく反省している可能性があります。
例えば・・
●冷たい態度や無視をされた時
…最近の自分の仕事などに対する姿勢が客観的にみていけなかったから、態度で示してくれたのかもしれません。
●八つ当たり
…その人自体が満たされていないから、嫉妬してついやってしまったのかもしれません。
いずれも自分の想像の範囲での可能性であって、相手の本心はわかりません。ですが、そういった別の視点で冷静に考えると、同じ事実でも意味が変わってきます。
100%悪い出来事だと思っていたことが、少しパーセンテージが下がる…それだけでも相手に対する執着に変化が起こります。
②自分を見つめるチャンスでもある
誰かの言葉や行動に腹が立ったり、許せない気持ちになる…これは、自分のことを見つめるチャンスでもあります。
悔しい!許せない!と感じた時に、「自分にも問題があったのでは?」と考える勇気を持つと、思わぬヒントや気づきを得たり、自分が成長することができるからです。
ここで、「私が悪いの?」とムッときてしまうかもしれませんが、そうではありません。
自分のどういった態度が、相手にそういう行動をさせたのか?ということを考えることで、自分自身の問題に気づけます。
人を変えることはできないけど、自分を変えることはできます。よって、いくらでも改善できる可能性を持っているということになります。
もちろん、自分で良いと思うことは無理に変える必要はありません。
相手の態度は自分の鏡でもあります。
相手から受けた冷たい態度や無視、八つ当たり…といった行為を、実は無意識に自分の親しい相手にしていた可能性も大いにあるのです。
そのことを気づかせてくれているのだ、と考えるとそれも改善できます。
また、他人ではなく自分に対して冷たい態度や無視をしている…ということもあります。
相手の行動が自分自身の鏡だと思えば、「あ、そういえば私も友達にしてたかも…」「私自身が自分にしてることじゃん」と気づけるのです。
いっけん悪い出来事も、相手の行動をよく見ることで、自分に構うチャンスになります。
まとめ
許せないと思うような出来事や、それを引き起こした人が頭の中を占拠している時、しんどいですよね。そんな時はぜひ、
①冷静になって相手や自分を見つめる
②自分に構うチャンスである
と考えてみてください。
人を許すことは難しいこと。だから、簡単に許せない自分でも良いのです。ただ、ずっとそうだと自分自身を呪い続けることになります。
頭の中を誰かにとらわれてしまったら、まずはそのことを認め、自分のための時間を取り戻してあげてくださいね。