篠田桃紅さんの著書「一〇三歳になってわかったこと 人生は一人でも面白い」を読みました。
昨年の一月、佐藤愛子さんの「九十歳。何がめでたい」という本が大ヒット。
この本が多くの書店で取り上げられていると同時に、90歳代~100歳代の方が書いた本が特集がされており、女性を中心に話題ということをテレビ番組を見て知りました。
そのプチブームというのは私の周りでも起こっており、近所の喫茶店のオーナーが本を貸してくださいました。※画像はブックカバーが外れた状態です。
一読して、印象的だったところを、二点紹介いたします。
誰もやっていないことをやる大切さ
受け入れられるか、認められるかよりも
行動したことに意義がある
人が成功してからの後出しじゃんけんではつまらない、という箇所を見て私はすぐヒカキンさんのことを思い出してしまいました。
人のマネをするのは簡単ですが、人がやっていない新たなことを創るのは誰でもできることではありません。それは単純に才能の問題だけではなく、人の目もあるからです。
しかし、せっかくアイディアが浮かんでも人の評価を気にしてやらないのは本当にもったいないことだと思います。例え思いついたその時は
「そんな事できるわけがない」「そんなの意味がない」
と言われても、数年後もそうとは限らない。ですから、思いついたらとりあえずやる!それが新たな事を生み出すうえで最も重要であると改めて気づかされた感じです。
私自身もまだ明確かつ具体的にどうしたいか…というのは見えていませんが、自己否定しかできなかった自分がそれを克服できたという経験を生かして、悩んでいる方々の助けになりたい…というぼんやりとした野望があります。
無駄なことも大切である
無駄こそ何かが兆している
要るものばかり買っていると、お金も生きないし人生はつまらない…という旨のことを主張されていました。
個人的にまず、自己肯定感の低い人は「無駄なこと」が悪いことだと感じる人が多い傾向にあると思います。私もそうでした。
例えば、なんとくなくダラダラ過ごしていた後に、「この時間を勉強に使えばよかった…」とか「せっかくの休み、天気もよかったのに…」とか。確かにそう考えると無駄だったといえます。
しかし、そういうダラダラとした時間なしに、1年365日きっちりやりたいことややるべきことをこなせる人がいるでしょうか。仮にいたとしても、その人はその人、あなたはあなたです!そのダラダラ時間を過ごしてこそ、頑張れる時があるのです。
例えその「無駄な時間」が一週間だとしても、一か月だとしても、一年だとしても。人から多いと言われても、それぞれペースがあるのだから。無駄なくして、生きることは無理なんだ!そう思うと安心してダラダラできると思います。
また、ミニマリストを目指している観点からも考えることがありました。
断捨離を推進している私ですが、スーツケース一つだけのモノで暮らしてみたい…というレベルは到底自分には無理そうです。
それは諦めといったネガティブな意味での「無理」ではなく、大好きな「所謂無駄なモノ」があるからです。
もちろん、グッズ厨だった頃に比べたら(昔はアニメオタクでした)9割以上グッズは減っていますが、その分厳選された本当に愛しているモノに囲まれて生活できています。
それらは「生活必需品」ではない…つまり、「無駄なモノ」とも言えます。ですが、それらは人によって全く違う価値を持つものです。そういった意味で私は、「要るものばかり買っていると、お金も生きないし人生はつまらない…」という篠田さんのお言葉に共感しました。
印象的だった箇所を2点挙げましたが、このほかにも「なるほどなぁ」と言いたくなるような箇所もありましたので、興味が湧きましたら、ぜひ読んでみてください。1つのテーマについて数ページで簡潔にまとめてあるのでとても読みやすかったです。
※この記事は2018年1月5日に投稿した記事をリライトしたものです。